|
|
ニッポンの未舗装幹線道路を走ろう |
今や時代は21世紀。高速道路網も発達し、険しい峠は長大トンネルに切り替わり、
どんな辺境も改良されたキレイな舗装路が続いています。どこへでも快適にドライブできる時代。それは良いようであり、またなんとなく物足りない気もしないでしょうか。
1957年、後にレーサーとなる浮谷東次郎という15歳の少年が、50ccバイクで東京―大阪間を往復しました。その模様を記した彼の著書「がむしゃら1500キロ」には、その当時国道1号線すら未舗装の区間があったことが、瑞々しい感性とともに描かれています。
それから半世紀、日本中の道路はアスファルトで舗装されてしまいました。
車両通行可能で未舗装の国道は山形県の国道458号線だけだと言われています。
未舗装の砂利道をガタガタとドライブ。ノスタルジックなそんな光景は過去のものなのでしょうか。いや実は、そんなことは無いのです。
県道には、北海道や東北を中心に実はまだまだ未舗装の道があります。
林道などと違って、都道府県が管理する道、路面状態に気をつけてスピードを落とせば、特別な車でなくても走るのは難しくありません。
これから紹介するのは、今でも走れる未舗装区間のある幹線道路。
ひと昔前のドライブを、ひと昔前のニッポンを走ってみませんか?
(紹介している内容は実際に走行した当時のものです。現在は変化している場合があります。走行の際は現地の状況に従って、安全に通行してください。)
|
未舗装FILE1
雨が降ったら水没する!? 日本最北の未舗装道路
道道732号線・北海道 |
大きな地図で見る |
道道とは北海道でいう県道のこと。そんな道道の中でもひときわ異色なのが、日本最北端に程近い、道道732号線です。
なんと全線が湿地にあり、雨が降ると水没してしまうというのです。湿地帯を走るというのが、なんとも北海道らしい。本州では味わえない雄大なドライブが体験できます。ただ、もちろん水没してしまうと通行止となります。実際に訪れて、走れないとなるとガッカリですが、そこは運試し。
この道の希少さを高めているとも言えるかもしれません。
冬季は通行止です。未舗装区間は16.5km。 |
|
 |
こんな看板が出ていますが、この日は、天候もよく通行可でした。ラッキーです。 |
|
 |
未舗装と言えど、荒れておらず走りやすいです。 |
|
 |
水深標!? こんなの見たことないですね。140cmも水没してしまうのでしょうか。 |
|
 |
途中、商店や、民家はおろか、この日は対向車さえありませんでした。
実際の走行には十分ご注意を。 |
|
 |
オホーツク海沿岸、浅茅野で終わりです。 |
|
|
|